近年、大きな話題になっているものに過払い金があります。過払い金とは本来であれば支払う必要のない、法律で規定されている範囲の利率を超えた金利が設定された融資によって、払いすぎてしまった金利分の金額のことを指します。貸金業者では利息制限法で設定されている金利を付けることが認められていますが、一般的にそれを超えた出資法による金利での融資が行われてきた実態があります。債務者にとっては、借り入れ期間が5年以上ある長期間において消費者金融のサービスを利用したときに、法律で規定されている利率を超えた金利の支払いが発生している場合があります。
過払い金を取り戻すためには、貸金業者における取引履歴を調べる必要があるために、債務者個人が業者に問い合わせをしても手続きが行えないケースがほとんどです。従って、プロの法律家である弁護士に相談することが最も良い方法で、弁護士に依頼することで借金の金額が正しくなるように再計算してもらうことができます。引き直し計算をして正しい借金額を確認した上で、貸金業者に返還請求をすることで払いすぎた利息分のお金を取り戻すことができます。弁護士に過払い金の法律相談をすることによって、それぞれの利用していた貸金業者に開示請求を行うまでにかかる期間は2週間から3か月ほどになります。
貸金業者による情報の開示に時間がかかるときには、裁判所に仲介してもらうことも可能です。弁護士に相談することで貸金業者と交渉してもらえるようになるので、過払い金を取り戻すまでにかかる時間はおよそ6か月後ぐらいだと考えておいて良いでしょう。